石業界ではいまだに尺貫法が当たり前のように使われています。長さは「寸」や「尺」で表し、体積は「才」で表します。
ちなみに1寸≒3cmで1尺=10寸≒30cmです。
体積の「才」は聞きなじみが無いかもしれませんが、1尺×1尺×1尺=1才です。
1辺が約30cmの立方体です。
和墓などは一番上に載っている家名が彫られる仏石と呼ばれる石の幅と奥行きが何寸かで八寸墓や九寸墓というように分類されます。
少し調べてみると、知らないことがありました。
尺貫法は日本固有の単位系なのですが、現在は日本の法律(計量法)により、取引や証明に用いることが禁じられています。これは初耳です。
「寸寸(ずたずた)」や「寸暇を惜しまず」、「原寸大」など、本当にたくさんの尺貫法由来の言葉がありますが、和楽器の尺八という名前は、尺八の標準の管長が一尺八寸なので尺八という事も最近知りました。
最近入った新入社員に「1寸は何cm?」と聞くと、そもそも寸を知らないと答えられました。そらそうですね。
いろいろな事を今からちょっとずつ覚えていってくれればと思います。