五輪塔と一石五輪塔

五輪塔

お墓には様々な形があります。今日では、お墓と言えば最も多い四角い形のものを思い浮かべますが、それよりも歴史が古く親しまれてきたお墓が五輪塔です。

五輪塔とは名前の通り5つの形から形成されており、下から四角形、円形、三角形、半円形、宝珠系の順に積み上げられています。5つの形にはそれぞれ意味があり、下から地・水・火・風・空を表しており、それらは宇宙を構成する五大要素と言われております。また、5体満足という言葉があるように5つの石が人間を表現しているとも言われているそうです。この思想がインドから日本の密教に伝わり、五大要素を五輪とし、塔としたのが五輪塔です。

様々な意味のある五大ですが、日本では「五大は死者を極楽浄土へ導く」という教えが広まりお墓としての五輪塔が増えていったようです。そして現在では、五輪塔は50年以上前に亡くなられたご先祖様を奉る場合に建てることが一般的になりました。

一石五輪塔

最近よく見られるのが、五輪塔を簡略化した「一石五輪塔」です。本来の五輪塔だと通常のお石碑と同じ大きさなので、自分達のお墓と五輪塔を2基建てる場合は、敷地面積も倍必要になり、お墓の敷地を2区画分確保しないといけません。しかし、一石五輪塔の場合、敷地面積もそれほどいらないので1区画の敷地に2基建てることができます。もちろん費用も通常の五輪塔よりも抑えることができ、一石五輪塔を選ばれる方も増えてきました。

田舎のお墓を一つにまとめたいとお考えの方、お墓のお引越しをお考えの方など一つの案として一石五輪塔をご検討されてはいかがでしょうか。

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