家名が二つ彫られたお墓

昔、土葬の頃は1人ずつ埋葬する個人墓でした。その後、夫婦2人ずつ入る夫婦墓もありましたが、今では血のつながる者が順に入っていく代々墓が中心です。時代の変化に応じてお墓のあり方も変わってきていますが、住宅近郊地の墓地不足、並びに少子化の傾向の中でこれからもお墓は変わっていきます。

多世帯で守っていくお墓

1人娘の結婚相手が「ぼく、お墓をみますよ」と言ってくれたので、ひとつのお墓に両家の家名を刻みました、と微笑んで話されていた奥様が大変印象的でした。

これはほんの一例ですが、入る人、守る人を限っていくのでは時代の流れに対応できません。縁のある人が入り、縁のある人が守っていくお墓がこれからの時代のお墓です。代々墓から有縁墓に変わってきているのです。

とらわれないで、おおらかに

人一人の親は2人、その親は4人、そしてその親は8人、15代さかのぼると親の数は32,768人、20代前は1,048,576人です。長い歴史で見ればお互いに血のつながりのあるご先祖様を供養していることになります。

姓の違いなどにこだわらない、とらわれない、広くおおらかなお墓を考えてみましょう。大切なのはご先祖様を供養するという心です。

トップへ戻る