お墓の「お引越し」その3 (芝台を外して移設した場合)

 墓石ごとお墓をお引越しすることを「移設」と申しますが、移設をご検討される上で、まず皆様がご心配になる点が費用のことではないでしょうか?

 移設をご検討される方には、「お父さんが建ててくれたお墓だからできれば墓石を移したい」とか、「(高級石材である)庵治石で建てたからこのまま利用したい」など、様々な想いがあります。しかし実際墓地を決める際に、移設した場合と新しく建てた場合の見積りを比較した結果、移設した場合の費用の方が高くついてしまい、「せっかく建ててくれたお墓だけど仕方ない」と泣く泣く移設をあきらめられることも多々あります。

 というのは、新しく建てる場合は墓地の広さがいろいろ選べます。最近では1聖地未満のコンパクトな区画なども増えており、墓地代の安い区画も選べます。それに対して田舎のお墓というのは、比較的大きなお墓が多く、それが入るだけの墓地の広さが必要となり、その墓地代が費用的な負担になるケースも多いように思います。

 特に「芝台(下の写真の赤い丸印)」という追加部材が付いていることが多く、これが広めの接地面積を必要とします。余談ですが芝台とは、元々は土葬の時代からある墓石を安定させるための台石なのですが、現代では墓石の下をコンクリートで固めるため、もはやその必要性はありません。ただ芝台があると見た目が大変立派に感じるため、今でも人気のオプション部材です。

 つまり、芝台自体はオプション品ですから、芝台が無くても墓石自体は成立しますので、「移設したいけど予算的に厳しい」という方には、移設の際に芝台を外して据え付ける方法がオススメです。そうするとだいぶ墓地自体の広さがコンパクトで済みます。

 芝台を外すとどうなるのか、実際の写真を見てもらうのがわかりやすいと思いますので、下のビフォーアフターの写真をご覧ください。

<移設前>

北摂霊園から移設

<芝台を外して移設>

芝台なし 二重台石塔

 このお墓の場合、芝台付きのままだと2聖地ぐらいの広さが必要でしたが、芝台無しにすると1聖地で収まりました。墓地代が倍近く変わりますので、この差は大きいと思います。

 「思い入れのある大事なお墓だからなんとか移設してあげたい。でも少しでも費用を節約したい」という方は、どうぞこの方法をご参考になさってください。

 具体的な細かい説明はこの場では書ききれませんので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、お近くの成和株式会社までぜひご相談くださいませ。

トップへ戻る